富山市ファミリーパークでは、ホンドザルの脱出に伴い、脱出防止対策作業のため臨時休園しておりましたが、11月23日(祝)から開園いたします。なお、ホンドザルの展示につきましては当面の間、休止とさせていただきます。
1.開園に向けて解決した課題
(1) 里山生態園のサル全頭の捕獲収容について
11月18日~21日の期間に全頭(31頭)の捕獲を無事完了いたしました。捕獲したサルは旧サル山(平成22年まで飼育展示していた施設)に収容しました。なお今後、準備を整え旧サル山で一時的に展示することを検討しています。
(2)里山生態園の改修について
今後、有識者から意見をいただきながら、里山生態園でのニホンザルの展示再開に向けて、施設改修や展示方法、飼育管理などを検討してまいります。
2.園外に脱出したとみられるサルについて
今まで市民の方から寄せられた呉羽丘陵周辺におけるニホンザルの目撃情報を職員が確認したところ、その姿かたちなどからいずれも同一の大人のニホンザルでパークの消息不明の個体に該当するものではありませんでした。
なお、11月5日に里山生態園の外周柵(5m)のすぐ外側で長さ11cmほどの動物の骨を1本発見しています。この骨について東京大学総合博物館の遠藤秀紀教授に鑑定を依頼したところ、ニホンザルの尺骨(前足の骨)で、その大きさから4~5歳程度の個体の骨と回答をいただきました。
一方、これまで呉羽丘陵では4~5歳のニホンザルの生息は確認されていません。
これらのことから、今回発見した骨は消息不明の個体の骨であり、消息不明の個体はすでに死亡していたと考えています。